気(エネルギー)を巡らせて、コロナ不調を小さく。

西洋医学の病気はいつから?

 

①自律神経、ホルモンバランスなどの身体の調節機能に影響が出る。

②免疫力が低下する。

 

不調の初期段階には、どのようなことが身体の中で起こっているか?を西洋医学的にみると、上記のようなことが挙げられます。

 

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身体の反応はとても複雑に、相互に関係し合っているので、①②③とはっきりと分かれているわけではありません。その中でも、初期の段階で現れる不調の多くは①に関係しています。

 

また、上記の初期の段階では、まだ病名はつかないという場合が殆どです。

 

(例:不眠、頭痛、便秘、肩こり、気分の変調、胃痛などは自律神経系のバランスの崩れと考えられ、自律神経失調症と呼ばれているが、病名ではない。

 

東洋医学的には、いつから病気なの?

 

鍼灸治療などの代替医療では、これよりも更に前の段階である不調も病と捉えます。

 

気(ヒト、生き物が発している微細なエネルギー)、血、水の流れと不調の関係にフォーカスして、未病治(病気が発症する前の段階で治す)という事を重要視しています。

 

つまり、東洋医学というのは、病として扱う症状の範囲が広く、治療は病気が発症する前から始まります。

 

そして、治療を早く始めれば、病気に進まないですむという考えです。

 

実際に、自然堂で患者さんと接する中で目の当たりにしている事ですが、気の巡りが良くなると、患者さんの辛い訴えは減って行きます。

 

ですから、気(エネルギー)について知る、そしてある事に気づくことはとても重要だと感じています。

 

それは、鍼灸や治療にこだわると言うことではなくて、普段から、「身体には気が巡っていて、それは減ったり増えたりする」ということを先ずは知ることが大切です。

 

次は、それを意識してみる。すると、徐々に、身体の変化に気付きやすくなります。体の変化に早めに気がつくことが出来たら、不調に対して早く対処できるのではないでしょうか…。

 

気の巡り、日本人は感覚的にわかっている?

 

気の変化というのは、実は、日本人には馴染み深いものです。

なぜなら、日本語の感覚を表す表現には気を作っているものが多いからです。

 

例えば、「気」という文字を使って不調を表してみます。

 

・元気がない

・気分が悪い

・気持ちが塞ぐ

・気が重い

・やる気が出ない

 

なんとなく調子が悪いことがわかりますよね?

 

日本人は普段から、この「気」の変化を感覚的に捉え、考えずを巡らさずに、自然に使っているのです。

 

気の巡り、停滞は分かりやすい?

 

身体の機能がバランスよく働いている状態とは、自律神経系の働きのバランスが取れている状態、つまり、東洋医学でいうところの気の巡りが良い状態でもあります。

 

人は、ストレスが溜まれば、遊びに出かけてストレスを発散しようとしたり、しばらく動かずに座っていれば、動いて何か(仕事的なこと)をしようとしたり、自然に気を巡らせようとしています。

 

一方で、長時間仕事をしたり、運動したりなどして疲れたと感じると、休みを取ろうとします。

 

意識はしていなくても、気を感じていると言える例は、これです。

 

「じっとしていると動きたくなる。」

 

今回のコロナの一件を「気の巡り」から考えてみると?

 

ステイホーム」で人の動きに制限がかかり、現在は、気の停滞が起こりやすい状況と言えると思います。

 

外、家での過ごし方から、仕事、学校など、自分を取り巻く環境が色々と変化したのではないでしょうか。6月から活動は再開となり、また、新たな変化がやって来ましたね。変化が目まぐるしくて付いて行くのが大変です。

 

不調が出やすい、潜在的高リスクな人とは?

 

持病がある、以前から不調があった、或いは、ストレスが重なっていた方は、既に気が停滞しやすい状態(既に停滞がある可能性が高い)にあります。自律神経の乱れや、ホルモンバランスの乱れによる、様々な症状が出るリスクが高いので注意が必要です。

 

また、今回のコロナウイルスの一件で、しばらく落ち着いていたのに不調が出てきてしまったということもあると思います。

 

気の巡りを良くすることを加えながら、生活リズムを整えていけば、体調はまた落ち着いていきますので、焦らず、ゆっくり、整えていきましょう。

 

最後に不調を小さくするポイントを2つ。

 

①心も身体も環境に慣れるのに少し時間がかかります。(止まっていた世の中の動きも徐々に戻って行くのと同じです)

活動が再開して、あれこれ始めたいと気持ちは先行する所ですが、身体を徐々に慣れさせる為には、特に新しいことは少しずつ始めましょう。

 

②ウォーキング、軽い運動など、軽く汗を掻く程度の活動を徐々に増やしましょう。

 

追記:

★ストレスが重なっている。不調が出始めている。そんな時はやっぱり、治療などによる「何かきっかけ」のようなものが必要になってくると思います。そして、慢性病からの回復には、生活習慣を少し変えていく事も必要になってきます。そんな時は、アドバイスや補助があると、回復へのちょっと辛そうな道をずっと楽に進めると思います。

 

一人で頑張らずに、どんどん他人の手を借りてくださいね。