ストレスがたまっていること、気づいてますか?
ホームズ&レイのストレス・スケール(Homes & Rahe : Stress Scale)という表をご存知ですか?ストレスに関するサイトなどに載っています。
この表は、日常生活の出来事にかかるストレス度の強弱を調べて点数化したものです。表の見方は簡単です。過去一年間にあなたに該当する出来事があれば、その出来事の点数を合計すると大まかなストレス度を測ることができるというわけです。
欧米の文化圏で作られたものなので、表に載っている項目自体が、日本人的には当てはまらないようなこともありますし、作られた時代背景も現代とは違います。
【点数の合計(ストレス度)からわかること】
・点数の合計が300を超えると何らかの病気の発病の危険性がある。
・150-299点では、発病の危険性が高まる。(上記の危険度のうち30%減少)
・150以下は発病のわずかな危険性がある。
300を超えている人でも20%の人は発病をしないということなので、ストレスに強いか弱いか、上手くコントロールするかということも大きく関係していると思われます。
また、ストレスは、悪い事ばかりではありません。喜ばしいことでもストレスとなる可能性があります。
重要なのは、この表の項目の数値や項目自体ではなくて、「小さなストレスでもいくつか集まれば、大きなものとなり、自分の許容範囲(コップ)を超えれば、何らかの不調があらわれる(水が溢れる)ということです。」
そして、溜まったストレスは、身体の自律神経系、免疫系に影響し、もともとの気質、体質、弱っているところ等と関連して、様々な不調を引き起こします。
ストレスを溜めないためには、周りの環境を整えることも大切ですが、人間関係も含め、周りを変えることは困難な場合もたくさんありますよね。
出来ることは、どんなことに対してストレスを感じやすいかなど、自分自身を知っておくこと。
そして、自分自身の環境を日頃から整えておくこと(生活のバランス(仕事と余暇のバランスなど)を取る、ストレス発散法を見つけておく、適度な運動を日頃から行う等)です。(これがなかなか難しい。)
最後に、一番重要なのは、自分の状態に「気づく」こと。(心の声に耳を傾け、身体が発しているサインに気づく事とも言えます)
これもなかなか難しい。現代人はこの「感覚」をどんどん使わなくなってきているという指摘もあります。
ですから、このスケールのように、数値として表すことで、
「ストレスがたまって来ているから気を付けるように」という注意喚起が時には有用なのではないでしょうか?
♦ストレス・スケール
|
出来事 |
点数 |
01 |
配偶者の死 |
100 |
02 |
離婚 |
73 |
03 |
夫婦別居 |
65 |
04 |
服役 |
63 |
05 |
近親者の死、大けが |
63 |
06 |
本人のけが、病気 |
53 |
07 |
結婚 |
50 |
08 |
仕事を首になる |
47 |
09 |
夫婦和解 |
45 |
10 |
退職 |
45 |
11 |
家族の健康状態の変化 |
44 |
12 |
妊娠 |
40 |
13 |
セックスの困難 |
39 |
14 |
家族数の増加 |
39 |
15 |
転職や再就職 |
39 |
16 |
経済状態の変化 |
38 |
17 |
親しい友人の死 |
37 |
18 |
違う方面の仕事に変わる |
36 |
19 |
夫婦げんかの数の変化 |
35 |
20 |
150万円以上の借金 |
31 |
21 |
抵当(ローン)が流れる |
30 |
22 |
仕事上の責任の変化 |
29 |
23 |
息子や嫁が家を出る |
30 |
24 |
親戚とのもめごと |
29 |
25 |
優れた個人的業績 |
28 |
26 |
配偶者が仕事に就く(仕事を辞める) |
26 |
27 |
入学または卒業 |
26 |
28 |
生活環境の変化 |
25 |
29 |
個人的習慣を変える |
24 |
30 |
上司とのもめごと |
23 |
31 |
労働時間・条件の変化 |
20 |
32 |
転居 |
20 |
33 |
転校 |
20 |
34 |
余暇の過ごし方の変化 |
19 |
35 |
宗教活動の変化 |
19 |
36 |
社会的活動の変化 |
18 |
37 |
150万円以下の借金 |
18 |
38 |
睡眠の習慣の変化 |
16 |
39 |
親類の集まりの回数の変化 |
15 |
40 |
食生活の変化 |
15 |
41 |
休 暇 |
13 |
42 |
クリスマス |
12 |
43 |
軽微な法律違反 |
11 |